夜に潜む妖怪たち-下着の男編-

夜に潜む妖怪たち -下着の男編-

下着の男 編

どうも。ミミィです。

今回はこのブログの中ではちょっぴり人気のカテゴリー『キャバ嬢なハナシ』のお話をしましょう。

知ってそうで知らない。体験した者でなければ見えないそんな夜の世界。
本日はあなたを、そんな世界へ導きたいと思います。

プロローグ

夜の街。不夜城。

そこは、老いも若きも男も女も、欲望渦巻かせ漂いながらたどり着く、心の隙間をほんの少し埋める場所。

あなたは知っているだろうか。そんな眠らない街にはひっそりと魑魅魍魎(ちみもうりょう)が住んでいるということを。

人間の皮を被り、欲望をひた隠し、我々が隙を見せた途端に突如として正体を現わす。そんな妖怪たちのお話・・

来店

ある一人の男が店に現れた。当時の推定年齢は60歳を超えたあたりだろうか。

白髪で、スーツの上からでも分かるガリガリに痩せ細った小柄な身体。ワイシャツの襟首や袖口がぶかぶかであることが分かるほど細い。風力10メートル程度で飛んでいってしまいそうである。

その男は1人で現れ、慣れた様子でソファーに腰掛けていた。たまにふらっとこの店を訪れる客のようだ。

お店の黒服に男の席に着くように言われた私は隣に座り、自己紹介がてら他愛もない話をした。

男は痩せこけた顔で瞳をギラギラと輝かせ、黄ばんだ前歯と共に歯茎をむき出しにしながらいやらしく笑う。

か細い体型に似合わず、活力は充満している、という感じだ。

私は少し、いや、かなり不気味に感じていた。だが話してみれば、特段変わったことはない。普通に会話もでき、嫌悪感を抱くような何かもなかった。

少し経ち、私に他の指名が入ったため、席を失礼しようとすると

「指名するからここにいてよ。」
と男に言われ、私はその席に掛け持ちで着くことになってしまった。

そのうち男は、電話番号を交換しようと言ってきた。(当時はLINEなどという便利なものはないのだ。もちろん使用していたのはガラケーだ。)

客と連絡先を交換することは、ホステスにとっては大事な仕事のうち。断る理由もなく(いや、できるなら断りたいのだが)、私は男と電話番号を交換した。

それから男が退店するまで、何事もなかった。

「また来るよ」と言い残し、意外なほど穏やかに立ち去っていった。初めに感じた不気味さは気のせいだったようだ。

男を乗せたエレベーターの階数表示が下がるのを確認してから、私は待たせている他の客の席に足早に戻った。

連絡

翌日、私はその男にお礼のメールをした。お礼の連絡も、ホステスの仕事の一つである。次の自分の指名に結び付けるためだ。(しつこいようだができれば連絡はしたくない)

昨晩はありがとうございました。とても楽しかったです。

また良ければお店に寄ってくださいね。

我ながら距離感のある文面だと思う。初めての連絡はこれくらいで様子を見ることが多かった。因みに全く楽しかったとは思っていない。

この記事を読んでくださっている男性方には申し訳ないが、これくらいの嘘もホステスの仕事なのだと理解していただけると嬉しい。もちろん本当に楽しかった場合は、この限りではない。

間もなくして、男から返信が。私は自分の目を疑った。

昨日は楽しかったよ。ありがとう!またお店に行くからね!

あのね、一つお願いがあるんだけど・・・

ミミィちゃんの下着の写メ送ってくれない?

下着だけでいいからさ!

できればT〇ックのやつ!色は白いのがいいなぁ。

ミミィちゃんがこんなの履いてるんだって思うと、僕興奮するんだよぉ♡

はい、アウトー。

「T〇ックがいいな」じゃねぇ。

「白いのがいいな」じゃねぇよ。
まずお前の趣味なんか聞いてねぇんだよっ!

・・・すみません。当時を思い出し、取り乱してしまいました。

こほん。

私が感じた不気味さは気のせいなんかじゃなかった。男は立派なその種の妖怪だったのだ。

私は乱暴にケータイを閉じ、二度と連絡することはなかった。

その妖怪もまた、二度とお店に姿を現すことはなかった。

エピローグ

夜の街に潜む魑魅魍魎。今回はこんな妖怪の話。いかがでしたでしょうか。

ほら、あなたのその隣の人。本当に人間ですか?何食わぬ顔をしていても、正体は全く違うかもしれません。

え?・・もしかしたら、あなたも?

さて、次に現れるのはお金とタトゥーが絡みつく妖怪
でもそれはまた、別の機会に。今日はここまで。

下着の男 編 ー終ー

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ミミィちゃんの過去のお仕事にもビックリだけど、その男はアカンやろ…????
    Tの本領は白じゃねぇ!黒だ!!
    はい、僕もアウト。

    • ヒロニアさんだ!笑
      読んでくれてありがとう♡

      うん。あなたも、アウトーーーーーーーーーw